![](https://www.yarawineblog.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/b-woman.png)
夏ですね。
スパークリングワインの季節ですね。
もっとおいしく楽しめるように
スパークリングワインについて
知りたいです。
![ユーサク](https://www.yarawineblog.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_3710_Original.jpg)
いや~ホントに毎日暑いですよね(沖縄在住)
こんな時期はシャンパンというよりは
少しリーズナブルなスパークリングワインを
キンキンに冷やして体を冷やしたいですね~!!
毎回言っていますが、お酒は知識があるのと
ないのとではおいしさに違いが出ると
ぼく自身は思っています。
今回はスパークリングワインについての
基礎の部分を学んで
リーズナブルなスパークリングワインを
シャンパン並みにおいしくしていきましょう!!
まずはワインについて知りたいって方はこちら!!
![](https://www.yarawineblog.com/wp-content/uploads/2020/05/whitewine-160x90.jpg)
知識はあるが楽しみ方を知らない方はこちら!!
![](https://www.yarawineblog.com/wp-content/uploads/2020/05/tasting-160x90.jpg)
この記事を見たら以下のことがわかりますよ!!
本記事の内容
- スパークリングワインを楽しむために
知っておくべき基礎知識がわかる
この記事を書いている僕は、
バーテンダーとソムリエ歴は8年目です。
いま現在もソムリエ協会に
所属しているため情報は確かです。
いまいちスパークリングワインの違いが
わかんないです!!って方は
ぜひこの記事をご覧ください。
*記事は3分くらいで読み終わります。
深堀りした解説とかは関連記事として貼っておきます。
【ソムリエ解説】スパークリングワインを楽しむための4つの基礎知識
次の4つのパートに分けて解説していきます。
- スパークリングワインとは
- 代表的なスパークリングワインの製造工程
- スパークリングワインの甘辛表示
- スパークリングワインのテイスティング方法
それでは一つずつ解説していきましょう。
スパークリングワインとは
スパークリングワインとは
発泡性のあるワインのこと。
スパークリングワインは通常3気圧以上のガス圧を持っている。
それ以下のガス圧のワインは弱発泡性ワインに区分される。
弱発泡性ワインには、
- フランス → Pétillantペティアン
- ドイツ → Perlweinパールヴァイン
- イタリア → Frizzanteフリザンテ
など国ごとに呼び名が変わる。
代表的なスパークリングワインの製造工程
いくつかの作り方がありますが、代表的なものが
トラディショナル方式(シャンパーニュ方式)と、
シャルマ方式です。
トラディショナル方式は、
原料(ベース・ワイン)を
糖分と酵母とともに瓶詰めして、
瓶内で二度目の発酵(瓶内二次発酵)を
行うもので、1本ずつ瓶の中で
ガスを蓄積する方法です。
一方、シャルマ方式は
密閉タンク内で二次発酵を行う方式で、
一度に大量のワインに
ガスを蓄積することができます。
トラディショナル方式の製造工程
トラディショナル方式の製造工程を
かんたんに解説していきます。
一次発酵
素材となる元首(ベース・ワイン)を造る。
ブレンド(行わない場合もある)
品種別、地区別などに仕込まれた
ベース・ワインをブレンドする。
一般的には過去の収穫年の
ベース・ワインをブレンドし、
均質化を図る。
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そのため多くのスパークリングワインには
ヴィンテージ表記がなく、
NV(ノン・ヴィンテージ)と記載されます。
瓶詰め
酵母と糖分の混合溶液を加えて
王冠で栓をする。
瓶内二次発酵
添加された酵母の働きにより、
糖分がアルコールと二酸化炭素に分解される。
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二酸化炭素が密閉状態で
ワインに溶け込むことにより
ガスが蓄積されるんですね。
熟成
発酵後に酵母の死骸が澱となり沈む。
澱とともに熟成させることで
独特の風味が加わる。
動瓶
瓶内にある澱を除去するため、
定期的に瓶を回転させる。
徐々に瓶口を下げて倒立させ、
澱を瓶口に集める。
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以前は職人がピュピトルを使い
手作業で行っていたが、
現在は機械を使うのが一般的です。
澱抜き
瓶口の澱を液体窒素で凍らせ、
王冠とともにガス圧で
澱を吹き飛ばし取り除く。
補酒
澱抜きで目減りした分のワインを補う。
この時ベース・ワインに
糖分を添加して補糖(ドザージュ)を行う。
補糖の量により甘辛が調整される。
トラディショナル方式で造られているワインは、
- フランス → Champagneシャンパーニュ
- ドイツ → Flaschengärungフラシェンゲールング
- イタリア → Metoedo classicoメトド・クラシコ
- スペイン → Cavaカバ
などが有名である。
ボクのおすすめはアンリビリオのシャンパン。
ワイン好きはかならず見ている
「神の雫」25巻で「NO.1シャンパン」に
選ばれた超入手困難なシャンパンです。
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うちではハーフボトルを隠しワインとして
保管しています!!
2012年ヴィンテージで熟成からくる
ナッツやバターのような複雑な味わいを
見せています。
![](https://www.yarawineblog.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/b-woman.png)
日本に数十本しか輸入できない
お目にかかるのも難しいワインなんですねー。
記念日に良く飲まれるシャンパン、
どうせ飲むなら「NO.1」を!!
シャルマ方式の製造工程
シャルマ方式は
トラディショナル方式における
もっとも手間のかかる
瓶内二次発酵と澱抜きのプロセスを
簡素化した方法。
二次発酵を圧力タンク内で行い、
澱をろ過してから瓶詰めします。
密閉タンク方式ということもある。
シャルマ方式で造られたワインの特徴は、
- 短期間に製品化できる
- 空気に接触しないので
フレッシュさと果実味を
前面に出した発泡性ワインができる - 一度に大量生産できるので
低コストのスパークリングワインが造れる
などがあげられる。
ちなみに、シャルマは発案者の名前。
ボクのおすすめはみんな大好き
「キッコーマン」のマンズワインで造られた
辛口スパークリングの赤。
山梨県産のマスカットベリーA100%使用です。
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結婚記念日の乾杯用に飲みましたが、
辛口・泡・赤で、香りは酵母からくるのか
ほのかに甘みを感じるので
食前からデザートまでナイスペアリングでした。
赤みのお刺身にキッコーマン醤油つけて
このワインといっしょに楽しんだら
もう究極のマリアージュになるでしょう!!
スパークリングワインの甘辛表示
スパークリングワインの甘辛表示の規定は、
1リットル中の残糖量(g)によります。
国によって呼び名は少し変わりますので
今回はフランスでの表示で解説します。
Brut Natureブリュット・ナチュール
Pas Dosé パ・ドゼ
Dosage Zéro ドザージュ・ゼロ
Extra Brutエクストラ・ブリュット
Brutブリュット
Extra Secエクストラ・セック
Extra Dryエクストラ・ドライ
Secセック
Demi-Secドゥミ・セック
Douxドゥー
ショップでワイン選びする時に
参考にしてください!!
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個人的にはエクストラ・セックから
もうやや甘口ぐらいです。
スパークリングワインのテイスティング方法
スパークリングワインの
テイスティングポイントは、
スワリングをせずに、
外観、香り、味わいを確認する事です。
外観
スティルワインと同様、
色調、濃淡、透明度を見ていきます。
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スパークリングワインの透明度においては、
輝かしいワインを「クリスタルのような」
とよく表現します。
それに加え、泡の質、泡の量を観察します。
質とは、グラスの底から立ち上る
泡の細かさの事です。
小さな泡が持続的にきれいに
上昇するかを見ていきます。
また、同時に気泡の量を判断します。
ペティアンなどはガス圧が低いため、
通常気泡の量は少なく、細かくなります。
香り
スティルワインと同様に感じ取ります。
瓶内二次発酵のスパークリングでは
酵母、ブリオッシュ、トーストなどの
香ばしい香りが感じられることが多くあります。
味わい
スティルワインで評価した要素に加え、
泡が口中でクリーミーにほどけるか否か、
またその持続性を見ていきます。
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一般的に瓶内熟成の期間が長いものほど、
泡が細やかで持続性があると言われています。
まとめ【わかってたようで実は奥深い飲み物】
記事のポイントをまとめます。
- スパークリングワインとは
発泡性のあるワインのこと。通常3気圧以上のガス圧を持っていて
それ以下のガス圧のワインは
弱発泡性ワインに区分される。
- 代表的なスパークリングワインの製造工程
トラディショナル方式とシャルマ方式がある - トラディショナル方式は原酒を
糖分と酵母とともに瓶詰めして、
瓶内二次発酵を行うもの - シャルマ方式は密閉タンク内で
二次発酵を行うもの
- スパークリングワインの甘辛表示
7つに分類され、
それぞれの国によって呼び名が変わる
- スパークリングワインのテイスティング方法
おおよそスティルワインといっしょで良いが
スワリングをしないことや
泡の質や量を観察することが追加される
意外にいろんなつくり方があったり
決まりごとがあって勉強しがいが
あったのではないでしょうか。
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試験を受けない方でも
これらの知識を身に付けるだけで
今まで以上にスパークリングワインを
楽しめるようになります。
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キンキンに冷やして暑い夏を
乗り切りましょ~!!!
今回はこんな感じです。
ソムリエ試験を独学で勉強したいという方はこちらもご覧くださいねー!!
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