アメリカワインに関して、
最近注目されている動きについて
知りたいです。
ソムリエ・エクセレンス対策ですね。
実はボクも来年挑戦しようかと
情報を収集し始めたところです。
今回は先日参加したソムリエ資格保持者を
対象にしたソムリエ協会主催の
「フォローアップセミナー」で
学んだことをベースに
まとめていきます。
そういえばアメリカワインの映画あったよね!!
って方はこちら!!
まずはソムリエ試験に合格しなきゃ!!
って方はこちら!!
この記事を見たら以下のことがわかりますよ!!
本記事の内容
- エクセレンス対策になる
「アメリカワイン」の
現在がわかる
この記事を書いている僕は、
バーテンダーとソムリエ歴は8年目です。
いま現在もソムリエ協会に所属しているため情報は確かです。
来年ボクといっしょにエクセレンス受験しようかな!!
って方はぜひこの記事をご覧ください。
*記事は3分くらいで読み終わります。
深堀りした解説とかは関連記事として貼っておきます。
【エクセレンス対策】 セミナーから学ぶアメリカワインのトレンド
次の3つのパートに分けて解説していきます。
- ブドウ品種からテロワールの時代へ
- パーカー前・パーカー後から第三世代へ
- 注目の生産地&消費地=ニューヨーク
それでは一つずつ解説していきましょう。
「ブドウ品種」から「テロワール」の時代へ
良いワインを造るなら良いブドウを使おう!!
ということでラベルにブドウの名前が書いてある
ヴァラエタル・ワインが誕生。
ヴァラエタル・ワインは
さまざまな地域のブドウを合わせて造られました。
地域の違うカベルネ・ソーヴィニヨンを混ぜて
一つのワインを造ったりしてたんですね。
1990年代から、品質の高いワインを造るためには
ブドウ畑が最も重要だという認識が強くなる。
フランスのように
「どのブドウで造られたワイン」より
「どの畑のブドウで造られたワイン」なのかが
重要になってきました。
特にカリフォルニアでは
単一畑で造られたワインが注目されている。
パーカー前・パーカー後から第三世代へ
「The New California Wine」誌は、
カリフォルニア・ワインの新しい流行を
とらえて注目を浴びた。
その本の中でカリフォルニア・ワインが、
パーカー前、パーカー後に続く、
第三世代に入ったと述べている。
パーカー登場前
パワフルなワインと豪快な料理を合わせる。
パーカー登場後
2000年代からロバートパーカーにより
バランスを重視する繊細で
エレガントなワインが注目されてくる
エレガント、ナチュラル、バランスが良い、
料理に寄り添うといった、ヨーロッパ的な
スタイルのワインを造る生産者が増えていきました。
第三世代=サステイナビリティの時代へ
1987年、Dr.Hariem Brundtland WHO事務局長が
「Our Common Future」というテーマで演説。
将来の世代のニーズに対して
疎外をしないようにする
「サスティナブルデベロップメント」
という言葉を定着させた。
サスティナブル認証制度
SWP
「健全な環境」、「公正な社会貢献」、「経済的健全性」の3つの柱により、
- 健全なブドウ栽培とワイン造りが長期的に継続可能にする。
- ワインの品質を高める
上記2点をブドウ栽培者やワイナリーに教育することを目的として開発された。
CCSW
SWPから発展して2010年にできた認証制度。
現在、カリフォルニアの全ブドウ畑の
約24%に相当するブドウ畑と
148のワイナリーが認証されている。
Fish Friendly Farming
フィッシュ・フレンドリー・ファーミング
1999年にローレル・マーカスによって起案され、
現在はカリフォルニア・ランド・
スチュワードシップ・インスティテュートが
運営する河川の水質保全を目的とした認証制度。
Lodi Rules
ローダイ・ルール
カリフォルニアの中でも
最も早い時期に制定された
サステイナブル認証制度。
セントラル・ヴァレーのローダイでの
持続可能なブドウ栽培への取り組みが、
2005年に正式に認証制度となった。
ローダイは
樹齢100年を超えるブドウ畑がある
長い歴史を持つブドウ栽培地。
現在では
ローダイからカリフォルニア州全体に広がり、
他州やイスラエルでも採用されている。
2017年では
18,600haのブドウ畑と
約30のワイナリーが認証されている。
SIP
2008年にモントレー・カウンティから
サンタ・バーバラ・カウンティまでの
ブドウ畑を対象に制定されたサステイナブル認証制度。
現在はカリフォルニア州とミシガン州の
約17,600haの畑が認証されている。
Sonoma County Sustainability Program
ソノマ・カウンティ・サステイナビリティ・プログラム
すべてのソノマ・カウンティのブドウ畑が
2019年までにサステイナブル認証を
取得できるように支援するプログラム。
2018年で89%が達成。
Napa Green Land/Napa Green Winery
2000年代初期から制定された
ナパ・ヴァレーの認証制度。
ブドウ畑を含む敷地全体に関する認証制度の
Napa Green Landと
ワイナリーを対象とする認証制度の
Napa Green Winerに分けられる。
現在ナパ・ヴァレー全体の60%にあたる
10,522haと80のワイナリーが認証されている。
2020年までに
Napa Valley Vintnersの全メンバーが
認証を取得することを目標としている。
注目の生産地&消費地=ニューヨーク
なぜニューヨークなのか
東京都10個と北海道と九州を足した面積と
かなり大きな都市。
そんなニューヨークのワインが
世界からの注目を浴びている。
- 2013年 オバマ大統領が
大統領選再選を記念した食事会で
ニューヨークワインを提供して話題に - ニューヨーク知事がワインの地産地消を提唱
- 2014年ワインリージョンオブザイヤー受賞
世界で最も活発で将来性のあるワイン産地
として話題になる - 2016年 ニューヨークで働く
スウェーデン人が世界一のソムリエになる - 女性初のフランスソムリエNO.1になった人も
ニューヨークで働いている
新しいAVAと注目のニューヨークワイナリー
AVA(American Viticultural Areas)
=米国政府認定ブドウ栽培地域が増えている
Champlain Valley of New York Region AVA
2016年9月に認定されたAVA。
ニューヨーク州とヴァーモント州の境にあり、
ニューヨーク州で最も北に位置する。
土壌は岩や砂の多い粘土質。
近年は耐寒性の高い交配品種を使った
ワイン造りが行われている。
Upper Hudson AVA
2019年1月に承認されたAVA。
ニューヨーク州の州都アルバニーの
北側と西側にブドウ畑がある。
近くに海や湖がないことから
冬は非常に厳しい寒さとなるため、
耐寒性のある交配ブドウ品種が栽培されている。
気温が低くても熟し、
赤はタンニンと酸が強くなる傾向がある。
白はラ・クレッセント、ラ・クロス、
赤はマルケットとフロントナックが主要品種。
Dr.Konstantin Frank
フィンガー・レイクスAVAのワイナリー
ニューヨークワインを
最も古い時代から造り上げた生産者
Christopher Bates(Element Winery)
フィンガー・レイクスAVAのワイナリー
マスターソムリエでワイン醸造家でシェフであるという
全てにおいてクオリティの高いものを造る注目の人物。
なんかもう無敵ってかんじですね。
Hermann J.Wiemer Winery
フィンガー・レイクスAVAのワイナリー
ドイツのモーゼルをルーツに持つ。
Wolffer Estate
ロング・アイランドAVAのワイナリー
避暑地として有名で
セレブ御用達のワイナリーが点在している。
Shinn Estate Vineyard
ロング・アイランドAVAのワイナリー
ヴィオディナミをしている生産者で
自然の力を最大限生かしたワインを造る。
ニューヨークレストランの御用達。
Brotherhood Winery
ハドソン・リヴァー・リージョンAVAのワイナリー
1839年 ニューヨークで初めて作られたワイナリー
まとめ【セミナー参加は必須です!!】
教本に書いていない
世界のトレンドが学べるフォローアップセミナー。
ここから3割が出題されるというウワサ
(まぁほとんど確定情報)
受験される方はマストで受講しないといけないけど
エクセレンス試験受けない人も
現場で仕事をしている人は
知識として取り入れたい生きた情報が手に入る。
今回初めての参加だったが
これから毎年受講しようと思ってます。
今回はこんな感じです。