カナダワインに関して、
最近注目されている動きについて
知りたいです。
ソムリエ・エクセレンス対策ですね。
実はボクも来年挑戦しようかと
情報を収集し始めたところです。
今回は先日参加したソムリエ資格保持者を
対象にしたソムリエ協会主催の
「フォローアップセミナー」で
学んだことをベースに
まとめていきます。
エクセレンス対策【アメリカ編】はこちら!!
いや、まずはソムリエに受かることからでしょ!
って方はこちら!!
この記事を見たら以下のことがわかりますよ!!
本記事の内容
- エクセレンス対策になる
「カナダワイン」の
現在がわかる
この記事を書いている僕は、
バーテンダーとソムリエ歴は8年目です。
いま現在もソムリエ協会に所属しているため
情報は確かです。
来年ボクといっしょにエクセレンス受験しようかな!!
って方はぜひこの記事をご覧ください。
*記事は3分くらいで読み終わります。深堀りした解説とかは関連記事として貼っておきます。
【エクセレンス対策】セミナーから学ぶカナダワインのトレンド
次の3つのパートに分けて解説していきます。
- ブリティッシュ・コロンビア州について
- 細分化されるオカナガン・ヴァレー
- 4つの新しいG.I.
それでは一つずつ解説していきましょう。
ブリティッシュ・コロンビア州について
ブリティッシュ・コロンビア州の
ブドウ栽培地域は、カナダ最西端に位置する。
降水量が少ないので灌漑が必須。
夏が暑く日照量も長いので
黒ブドウの栽培比率が高い。
カナダと言えば
「アイスワイン」のイメージだが
実は赤ワインもしっかり作られている。
こちらが正真正銘のカナダの辛口赤ワイン。
自然農法にこだわっているワイナリー。
「バコ・ノワール」というフォールブランシュと
ヴィティス・リパリア系の品種との交配によって
生まれた黒ブドウを100%使用。
ベリー系の果実香やスモーキーなアロマが香り、
しっかりとした酸がワイン全体を引き締めます。
味わいはピノ・ノワールやメルローなどの
ミディアム寄りで口当たりが良い。
スパイシーな肉料理や中華料理に合う逸品です!!
細分化されるオカナガン・ヴァレー
オカナガン・ヴァレーは
ブリティッシュ・コロンビア州
全体の85%を占めるワイン生産地です。
オカナガン・ヴァレーは
「オカナガン湖」と「南北に長い土地」によって
土地の特性が分けられます。
激しい気温の変化を和らげるオカナガン湖の存在
*写真はイメージです
まわりに海がない
内陸部に位置するオカナガン・ヴァレーは
一日のうちの気温差が激しい。
水深が750mもあるオカナガン湖は
大量の水を蓄え
この地域の激しい気温の変化を
和らげるとともに
灌漑に必要な水資源としても
重要な役割を担っている。
オカナガン・ヴァレーは南北に長いため
北部と南部では大きな気温差がある。
北のケローナと南のオソヨースで
平均気温4度の違いがある。
このため南部では黒ぶどう品種
北部では白ぶどう品種が
より適する傾向にある。
サブ・リージョンへの分割
オカナガン・ヴァレーは
南北に長いので
土地の特性を北・真ん中・南に分けます。
ノース・オカナガン
ケローナ/レイクカウンティ
オカナガン・ヴァレーの
北端に位置する最も冷涼な地区。
1960年代からブドウ栽培がおこなわれた。
砂質ローム、粘土、石灰岩を含むやや重い土壌。
主な栽培品種
- アルザス系品種(リースリング、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール)
- 酸の残るタイプのシャルドネとピノ・ノワール
セントラル・オカナガン
ナラマタ・ベンチ
オカナガン湖の東岸にある
ペンティクトン・クリークと
オカナガン・マウンテン・パークの
間にある地区。
標高が高く傾向の強い斜面。
砂利質土壌。
オカナガン湖の緩和作用と
斜面にあることで、霜害を受けにくい。
主な栽培品種
- メルロー
- ピノ・ノワール
- シャルドネ
- ピノ・グリ
スカハ・ベンチ
ペンティクトンの郊外から
スカハ湖の東岸にかけてのエリア。
湖に近いことから気温は
ペンティクトンよりやや高く
霜害も少ない。
氷河の底に堆積していた細かい砂と
泥岩質の土壌の上に風化した砂の表土がある。
このあたりから
温度が高くなるのでメルローが造られ始める
主な栽培品種
- メルロー
- ピノ・ノワール
- シャルドネ
- ピノ・グリ
ちなみにベンチとは
川や海、湖の周辺に
崖が段々になっているところ
こんな感じかな??
サウス・オカナガン
オカナガン・フォール
オカナガン・ヴァレーの
南部と中部の境目となっていて
気候的には柔和な地域。
ヴァスー湖の存在が
気候を安定させるのに貢献している。
モーゼルやプリオラートと
間違うような砂利質で水はけのよい土壌をもつ。
主な栽培品種
- ゲヴュルツトラミネール
- ピノ・ノワール
ゴールデン・マイル
オカナガン・ヴァレーの
サブ・リージョンの中で
最初に正式なGIとして承認された地区。
ヴァレーの西側に位置する。
斜面が東向きで
午後よりも午前中の日照を受けるため
涼しい気候となる。
比較的標高の高い位置にあり
風通しが良いため、霜害も少ない。
最近は標高600mあたりまで
ぶどうが植えられるようになっている。
水はけのよい砂利質、粘土質、砂質の土壌。
灌漑が必要なくらいの天候なので
熟度の高いブドウが造られる。
主な栽培品種
- シャルドネ
- ゲヴュルツトラミネール
- メルロー
4つの新しいG.I.
オカナガン・ヴァレーの北部で
より寒い気候。
1990年代からワイン産地として広がっていった地域。
Lillooetリルーエット
リルーエットは
ブリティッシュ・コロンビア州の中で
最も古い町の1つ。
夏は長くて暑く、乾燥している
オカナガン・ヴァレーのワイン産地に
気候は似ている。
一日の気温差があって夜は冷え込むため
ブドウに新鮮な酸が造られる。
主な栽培品種
- リースリング
- ピノ・ノワール
- カベルネ・フラン
- シャルドネ
- ピノ・グリ
Thompson Valleyトンプソン・ヴァレー
トンプソン・ヴァレーは北に位置する。
冷涼気候の影響が強いエリアもあるが
西にある高い山が雨を防いでいるため
乾燥している地域もあり
多様なテロワールが存在する。
主な栽培品種
- ピノ・ノワール
- マレシャル・フォッシュ
- シャルドネ
- リースリング
Shuswapシャスワップ
オカナガン・ヴァレーの
北側にあるシャスワップ湖の
周辺に広がる緑豊かな丘陵地帯にある
ブドウ栽培地区。
寒さに強いブドウ品種主体に
1997年からワイン造りが始まった。
主な栽培品種
- マレシャル・フォッシュ
- オルテガ
- ジーゲルレーベ
- ゲヴュルツトラミネール
Kootenaysクートネイ
ブリティッシュ・コロンビア州の
東南端にあり、アメリカの国境に近い
クレストン周辺にある地区。
雪を頂く山や川、滝、湖などの
清らかな自然環境の中で
古くから農業が営まれてきた。
ワイン用ブドウの栽培は1995年から始まった。
主な栽培品種
- ゲヴュルツトラミネール
- ピノ・グリ
- マレシャル・フォッシュ
まとめ【セミナー参加は必須です!!】
記事のポイントをまとめます。
- ブリティッシュ・コロンビア州
〇ブドウ栽培地域は、カナダ最西端に位置する。
〇灌漑が必須。
〇黒ブドウの栽培比率が高い。
〇実は赤ワインもしっかり作られている。
- 細分化されるオカナガン・ヴァレー
〇ブリティッシュ・コロンビア
州全体の85%を占めるワイン生産地
〇「オカナガン湖」と
「南北に長い土地」によって
土地の特性が分けられる
〇激しい気温の変化を和らげる
オカナガン湖の存在
〇南部では黒ぶどう品種
北部では白ぶどう品種が適する
- 4つの新しいG.I
〇Lillooetリルーエット
ブリティッシュ・コロンビア州の中で最も古い町の1つ
〇Thompson Valleyトンプソン・ヴァレー
多様なテロワールが存在
〇Shuswapシャスワップ
シャスワップ湖の周辺に広がる緑豊かな丘陵地帯
〇Kootenaysクートネイ
アメリカの国境に近いクレストン周辺にある地区
教本に書いていない
世界のトレンドが学べるフォローアップセミナー。
ここから3割が出題されるというウワサ
(まぁほとんど確定情報)
受験される方はマストで受講しないといけないけど
エクセレンス試験受けない人も
現場で仕事をしている人は
知識として取り入れたい生きた情報が手に入る。
今回初めての参加だったが
これから毎年受講しようと思ってます。
今回はこんな感じです。