【エクセレンス対策】セミナーから学ぶオーストリアワインのトレンド

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オーストリアの国旗の画像

オーストリアワインに関して

最近注目されている動きについて

知りたいです。

ユーサク
ユーサク

ソムリエ・エクセレンス対策ですね。

実はボクも来年挑戦しようかと

情報を収集し始めたところです。

 

今回は先日参加したソムリエ資格保持者を

対象にしたソムリエ協会主催の

「フォローアップセミナー」で

学んだことをベースに

まとめていきます。

エクセレンス対策【アメリカ編】はこちら!!

【エクセレンス対策】セミナーから学ぶアメリカワインのトレンド!!
先日参加しましたソムリエ協会主催のソムリエ資格保持者対象の「フォローアップセミナー」で学んだアメリカワインの最新トレンドについて自身のアウトプットのためにわかりやすく解説記事にしました。世界から注目の産地ニューヨークについても書いています。

エクセレンス対策【カナダ編】はこちら!!

【エクセレンス対策】セミナーから学ぶカナダワインのトレンド!!
先日参加しましたソムリエ協会主催のソムリエ資格保持者対象の「フォローアップセミナー」で学んだカナダワインの最新トレンドについて自身のアウトプットのためにわかりやすく解説記事にしました。ブリティッシュ・コロンビア州のオカナガン・ヴァレー中心!

この記事を見たら以下のことがわかりますよ!!

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本記事の内容

  • エクセレンス対策になる
    「オーストリアワイン」の
    現在がわかる

この記事を書いている僕は、

バーテンダーとソムリエ歴は8年目です。

いま現在もソムリエ協会に所属しているため
情報は確かです。

来年ボクといっしょにエクセレンス受験しようかな!!

って方はぜひこの記事をご覧ください。

*記事は3分くらいで読み終わります。
深堀りした解説とかは
関連記事として貼っておきます。

【エクセレンス対策】セミナーから学ぶオーストリアワインのトレンド

ネプチューンの噴水の画像

※ウィーンで一番人気の観光地 シェーンブルン宮殿の噴水

次の5つのパートに分けて解説していきます。

  • 2018年ヴィンテージの評価
  • PIWI品種について
  • Strohweinシュトローヴァイン/Schilfweinシルフヴァイン
  • オーストリアン・ゼクトg.U.の品質分類
  • 新しいD.A.C.

それでは一つずつ解説していきましょう。

2018年ヴィンテージの評価

ブドウ畑の画像

2018年度のオーストリアは大豊作でした。

2018年ヴィンテージ
ワイン生産量:3,220,507hl
収量:67.2hl
2013年から2017年の平均値
ワイン生産量:2.216.999hl
収量:48.9hl

2018年ヴィンテージは収量もよく
前年度に比べて20%増。

完熟したリッチな味わいのあるワインができた
グレートヴィンテージ

2017年ヴィンテージは寒い冬から始まり、
霜害にも襲われて厳しい年だった。
オフヴィンテージ

PIWI品種について

近年オーストリアが積極的に取り組んでいるのが

  • 気候変動がもたらす病害への対処
  • 自然農法への貢献
  • 労働環境の改善

といった点で注目される
PIWI品種(耐カビ性品種)である。

PIWI
PI=Pilz=Fungusファンガス(カビ)
WI=Widerstandsfähig
=resistantレジスタント(耐性)

白ワインPIWI品種

  • Blütenmuskateller
    ブリューテンムスカテラー
  • Muscaris
    ムスカリス
  • Souvignier Gris
    ソーヴィニエ・グリ

赤ワインPIWI品種

  • Rathayラータイ
  • Roesierレースラー

Strohweinシュトローヴァイン/Schilfweinシルフヴァイン

シュトローヴァインとシルフヴァインに関して
法改正されて赤字の部分が付記された。

完熟して糖度の高いブドウを
ワラ(Stroh)やアシ(Schilf)のマットの上で
ないしほかの手段で空中に浮かした形で
3か月以上乾燥させたものを
発酵して造られる。
ブドウの最低糖度は25KMW。
3か月以上乾燥させなくとも
糖度が30KMWに達したならば
それが2か月以上乾燥させていた場合
発酵を始めることができる。

オーストリアン・ゼクトg.U.の品質分類

スパークリングワインの画像

世界的にスパークリングワインは右肩上がり。

オーストリアではスパークリングワインを
3つの品質分類に分けて消費者が安心して
購入できるように規定した。

各レベルは細かい品質保証基準を持っている。

細かい品質保証基準名の中には

  • 畑での作業や収穫の条件
  • 収穫箱の高さ制限
  • 柔らかなプレス
  • 収量制限

などが含まれる。

Level1-Klassikクラシック

  • 単一州での収穫。国内での一次発酵・二次発酵
  • 収穫翌年10月22日以降の発売
  • 最大アルコール度数12.5%
  • 最低9か月、瓶内で澱とともに熟成。
  • 発泡ワイン生産用のすべての方法が可能。
  • 全てのスタイル、ドザージュ(補糖)、色(白・ロゼ・赤)が可能
  • 原産地表記は州名のみ
  • ヴィンテージ表記可能
  • ブドウの取り扱いはオーストリアワイン法に準じる

Level2-Reserveレゼルヴェ

  • ブドウの収穫と搾汁は単一州内で行う
  • 製法は伝統的瓶内二次発酵のみ
  • 収穫翌々年10月22日以降の発売
  • 最低18か月、瓶内で澱とともに熟成
  • 搾汁率60%
  • 原産地表記は州名のみ
  • 畑名、村名の表記は不可
  • ヴィンテージ表記可能
  • ブリュット、エクストラ・ブリュット、ブリュット・ナチュールのみ
  • 赤ワインと白ワインをブレンドしてロゼワインを造ってはいけない
  • 収穫は手摘み
  • 全房プレス

Level3-Grand Reserveグローセ・レゼルヴェ

  • ブドウ収穫と搾汁は単一村内で行う
  • 製法は伝統的瓶内二次発酵のみ
  • 収穫3年後の10月22日以降の発売
  • 最低30か月、瓶内で澱とともに熟成
  • 搾汁率50%
  • 登録畑名表記可能
  • ヴィンテージ表記可能
  • ブリュット、エクストラ・ブリュット、ブリュット・ナチュール
  • 赤ワインと白ワインをブレンドしてロゼワインを造ってはいけない
  • 収穫は手摘み。収穫容器内で35センチ以上ブドウを積み上げてはいけない
  • バスケット型圧搾機または空気圧式圧搾機を用いて全房プレス
  • シャンパーニュと同じく、ブドウは生産地区内で圧搾。果汁の運搬は可能
  • 現時点では最大・最低アルコール度数の規定は無し

新しいD.A.C.

D.A.C.とは、
フランスのAOCやイタリアのDOCGなどの
原産地呼称制度のオーストリア版です。

オーストリアでは
2002年ヴィンテージから
このD.A.Cを推進しており
各産地の個性を消費者に
分かりやすく伝える手段として活用している。

CarnuntumカルヌントゥムD.A.C.

アルプス山脈の画像

ローマ帝国軍が駐留していた歴史的な土地。

昼にはパノニア平原からの温暖な風を受け
夜にはアルプスの冷涼な風を受ける
メリハリのある気候の産地。

この特殊な地理的条件から
赤白問わず数多くの品種が造られる。

主なぶどう品種

白:グリューナー・ヴェルトリーナー
ヴァイスブルグンダー、シャルドネ

赤:ツヴァイゲルト、ブラウフレンキッシュ

WachauバッハウD.A.C.

来年から教本に載ってくる最新のD.A.C。

教本には載っていないが
今回のセミナーで紹介されたので
エクセレンス試験に出題される可能性は大でしょう。

まとめ【セミナー参加は必須です!!】

女性の画像

記事のポイントをまとめます。

  • 2018年ヴィンテージ
    2017年は霜害によって難しい年になったが
    2018年は大豊作となりグレートヴィンテージと言える年となった。

 

  • PIWI品種
    PIWI品種とはカビに耐性を持つ品種のこと。
    近年オーストリアでPIWI品種が多く取り入れられている。

 

  • Strohweinシュトローヴァイン/Schilfweinシルフヴァイン
    3か月以上乾燥させなくとも
    糖度が30KMWに達したならば
    それが2か月以上乾燥させていた場合
    発酵を始めることができる。
    という文言が足された。

 

  • オーストリアン・ゼクトg.U.
    クラシック、レゼルヴェ、グローセ・レゼルヴェの3つのランクがある。
  • クラシック
    ブドウは単一のオーストリア行政州内で
    収穫・プレスされすべてのスパークリングワインの製法が許され、
    最低9か月澱に触れて熟成する。
  • レゼルヴェ
    ブドウは単一のオーストリア連邦州内で
    手摘みで収穫・プレスされ、瓶内二次発酵で生産、
    最低18か月間澱とともに熟成される。
  • グローセ・レゼルヴェ
    ブドウは単一地域内で
    手摘みで収穫・プレスされ、瓶内二次発酵の伝統的製法のみで生産、
    最低30か月間澱とともに熟成される。

 

  • 新しいD.A.C.
    CarnuntumカルヌントゥムD.A.C.と
    WachauバッハウD.A.C.が
    新たにD.A.C.として認められる。

教本に書いていない
世界のトレンドが学べるフォローアップセミナー。

ここから3割が出題されるというウワサ
(まぁほとんど確定情報)

受験される方はマストで受講しないといけないけど
エクセレンス試験受けない人も
現場で仕事をしている人は
知識として取り入れたい生きた情報が手に入る。

今回初めての参加だったが
これから毎年受講しようと思ってます。

今回はこんな感じです。