ソムリエ試験ってお水も勉強するんですね。
ミネラルウォーターと天然水はなにが違うんですか?
軟水とか硬水もあんまりわかんないので
いっしょに教えてほしいです。
意外とソムリエ試験って範囲が広いんですね!!
覚えることはそんなに多くないので
あんまり身構えないでもいいですが、
お酒と違って普段ぜったい口にするものですし、
人間の8割は水ですから楽しく勉強してみましょう。
私のカラダはワインで出来ています!!って方はこちら!!
ボクはビールっ腹で大変ですわー!!って方はこちら!!
この記事を見たら以下のことがわかりますよ!!
本記事の内容
- ミネラルウォーターと天然水の違いがわかる
- 軟水と硬水についてわかる
この記事を書いている僕は、
バーテンダーとソムリエ歴は8年目です。
いま現在もソムリエ協会に所属しているため情報は確かです。
ミネラルウォーターと天然水の違いをわからず、
だんだん値上がりしていく水をコンビニで買うのが日課のあなたは
ぜひこの記事をご覧ください。
*記事は3分くらいで読み終わります。
深堀りした解説とかは関連記事として貼っておきます。
【かんたん解説】軟水?硬水?ミネラルウォーターと天然水の違い
次の4点をテーマにお話ししていきます。
- その①:ミネラルウォーターと天然水の違い
- その②:ミネラルウォーターと天然水の分類
- その③:ミネラルウォーターの硬度
- その④:日本の水市場の歴史
それでは一つずつ解説していきましょう。
ミネラルウォーターと天然水の違い
まずは、ミネラルウォーターと天然水の定義を見ていきましょう。
天然水
自然の恵みを出来るだけそのままにした水
汚れを沈殿・ろ過したり、加熱殺菌する以外の処理をしない
ミネラルウォーター
天然水に人工的に手を加えた水
天然水を原料にしてミネラル分を添加したり調整したりする
ミネラルウォーターと天然水の分類
ミネラルウォーターは農林水産省が
「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」を策定していて
以下の4品目に分類しています。
ナチュラルウォーター
軟水(ミネラルがない)の天然水
ナチュラルミネラルウォーター
硬水(ミネラルがある)の天然水
ミネラルウォーター
天然水を原料にしてミネラル分を添加したり調整して作られた水
ボトルドウォーター
天然水以外の水(水道水や蒸留水など)に
ミネラル分を添加したもの
ミネラルウォーターの硬度
硬度とは水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの
ミネラル分の量を表したものです。
ミネラルの多い水は硬水、
ミネラルの少ない水は軟水に分類されます。
WHO(世界保健機関)の基準ではこのように分類しています。
- 軟水 → 60未満
- 中程度の軟水 → 60以上120未満
- 硬水 → 120以上180未満
- 非常な硬水 → 180以上
ちなみに日本での軟水・硬水の基準もある
- 軟水 → 100以下
- 中程度の硬水 → 100以上300以下
- 硬水 → 300以上
基準が2パターンあるのが大変ですね。
日本の水は軟水、ヨーロッパの水は硬水が中心です。
例えば、、
いろはす(山梨県) → 27ミリグラムの軟水
エビアン(フランス) → 304ミリグラム(非常な硬水)
日本の水市場の歴史
日本のミネラルウォーターの歴史は、
1970年代前半に業務用市場で販売された
瓶に入ったミネラルウォーターから始まります。
1980年代後半
健康ブームや海外旅行の増加によって
ミネラルウォーターに触れる機会が増えた。
また水道水の質への不安も重なって
業務用市場から家庭用市場に広がる。
1990年代
1996年4月からペットボトル製品の販売が可能になり、
ミネラルウォーターの消費量が増大した。
現在
健康志向の高まりが後押しし、
ミネラルウォーター市場は拡大を続けている。
国民一人当たりの年間消費量は、
- 2007年 → 19.7リットル
- 2011年 → 24.8リットル(東日本大震災の影響)
- 2018年 → 31.7リットル
まとめ【意外と知らなかったお水のこと】
記事のポイントをまとめます。
ミネラルウォーターと天然水の違いは、、、
- 天然水はろ過や殺菌など必要最小限の処理のみ行った
自然の恵みをそのままにした水 - ミネラルウォーターは最小限の処理を行った天然水に
ミネラルを添加したりとひと手間加えた水
天然水に分類されるものは2種類!!
- ナチュラルウォーター → 軟水の天然水
- ナチュラルミネラルウォーター → 硬水の天然水
ミネラルウォーターに分類されるものも2種類!!
- ミネラルウォーター → 天然水を加工したもの
- ボトルドウォーター → 天然水以外を加工したもの
硬度=ミネラル分の量!!
国によって基準はさまざまあります。
WHO(世界保健機関)の基準は、、、
- 軟水 → 60未満
- 中程度の軟水 → 60以上120未満
- 硬水 → 120以上180未満
- 非常な硬水 → 180以上
日本の基準は、、、
- 軟水 → 100以下
- 中程度の硬水 → 100以上300以下
- 硬水 → 300以上
日本の水市場は、、、
- もともと業務用で販売されていたものが、健康志向の高まりや
水道水の質への不安により現在も消費量は拡大している
覚えることは少ないですが、身近な飲み物なので
ボクも学びなおせてよかったです!!
今回はこんな感じです。
あとがき
ここからは毎回恒例の試験に関係ない雑談。
水道水はミネラルウォーターよりも
厳しい水質検査をクリアしているという話です。
日本の水道水は「水道法」によって
51項目もの基準をクリアしています。
対するミネラルウォーターなどは
「食品衛生法」によって管理されているため
検査項目は水道水より少ないです。
日本の経済を支えるためにも海外のミネラルウォーターを飲むより、
日本の水道水を飲むことを推奨いたします。
ちなみにボクはカルキ臭が苦手なので浄水器を使ってます。
というわけで今回は以上です。
ソムリエ試験を独学で勉強したいという方はこちらもご覧くださいねー!!